受験資格
衛生管理者には、受験資格について複数の基準があります。私は①で申請しました。
主な受験資格
- 大学又は高専卒業後、1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
- 高校又は中学卒業後、3年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
- 10年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの等
※いずれも会社による実務経験の証明書が必要。
試験概要
衛生管理者試験は手続きがとてもアナログです。
受験用紙を取りに行くにせよ、郵送取り寄せにせよ、書き損じたら取り寄せし直しなので予備も準備しておくのがオススメです。
そして試験時間は3時間と長いのですが、実際は2時間あれば十分です。なんなら1時間半でもいい。殆どの方が途中退出していて、私も解き終わったら退出しました。
- 試験場所:安全衛生技術センター(全国7箇所)
- 試験手数料:6800円、郵便局で支払い
- 受験申請方法:紙のみ、WEB受付なし
- 申請用紙:郵送取り寄せ又は全国各地の配布場所に取りに行く(公式HP参照)
- 申請受付:試験日の14日前の消印まで
- 試験時間:3時間
- 試験形式:マークシート
衛生管理者には通信講座や対面講座もありますが、全然独学で大丈夫です。テキストと問題集が一つにまとまった教材なら1冊買うだけでOK!
準備する教材
- テキスト&問題集1冊
- 無料の過去問サイトもしくはアプリ
会社からの指示で受験する場合は講義も教材も会社側が準備してくれるはずなので、市販教材は気にせずそれを利用しましょう。私は育休中に勉強したので会社の制度を利用せず、自分でTACのテキストを購入しました。
教材選びのポイント
- 解説の絵がわかりやすい(特に労働生理・有害業務に係る労働衛生)
- 表がわかりやすい(一覧表は頻出)
- ひとつの項目が2〜4ページ程度でまとめられている(隙間時間に勉強しやすい)
- 項目ごとにこまめに問題が挟んであるものだと尚良し(短時間でインプットとアウトプットの両方を実践できる)
取得にかかる費用
私の場合、第一種衛生管理者取得の費用は8200円でした。国家資格の割にはお手頃価格です。
- スッキリわかる 第一種衛生管理者テキスト&問題集Kindle版 1400円
- 受験料 6800円
- 過去問サイトもしくはアプリ 0円
勉強方法
- テキストを数ページ読む→問題を数問解く
- テキストを1周する
- 過去問をアプリで解く
- 過去問で間違った箇所をテキストで確認する
- 間違った箇所を解き直す
- ③〜⑤を繰り返す
TACのテキストは概ね2〜4ページごとに問題が出てくる構成になっています。時間をかけて熟読してもまず頭に残らないので、“読む→解く”を細かく何度も繰り返して勉強しました。
勉強時間
勉強時間は一般に100時間必要と言われているようですが、体感としては40時間程度勉強すれば合格ラインに到達するのではと思っています。理由は次の「合格のポイント」で説明します。
私はもっと付け焼き刃で臨んだので、日数は2週間、勉強時間は25〜30時間くらいでした。ギリギリの合格だったはずなので、みなさんは真似しないで…(小声)
合格のポイント
第一種衛生管理者は、二つの基準を満たすと合格となります。
①範囲ごとの得点がそれぞれ40%以上であること
②合計得点が60%以上であること
つまり、全科目4割正解すれば、あとは得意科目でがっつり点数を取って全体で6割に届けばOK、ということなのです。
合格しても得点内訳は非公開なのであくまで予想になりますが、私の場合は「有害業務に係る労働衛生」はギリギリの4割得点で、「労働生理」は逆に満点に近かったはずです。「労働生理」は文系でも頭に入りやすいので得点源として狙い目です。
第一種衛生管理者の転職先
製造業や運送業など業種によっては、管理職になる際の条件として取得を義務付けている会社もあります。
総務・法務・人事などの職でも持っている人は多い印象です。
従業員が50名を越えているのに衛生管理者を選任しなくてもいい会社なんて日本中どこにも無いので、ひとまず持っていて損にはならないはず。
しかも一度取得したらずっと有効。
資格取得や勉強習慣化の取っ掛かりとしてもオススメな資格です。